マッッッシロ

ポエムもどき

水しぶき

水しぶきを 花火だと言いながら 夏を泳ぐ 私の次男

水張り

水張りが めんどくさくて かなわぬよ

心で作った鉄柵

心で作った鉄柵 心で作った鉄柵 心で作った鉄柵 たまに赤く錆び たまに鈍く光りたまに 透明になる心で作った鉄柵 しぶとい。

串カツ

コロナ禍の 串カツ田中で 二度漬けし

絹糸のような月

光る絹糸のような月 細目を開けて 薄紫の鱗雲の隙間から覗いている 下方に黄金の海を輝かせながら。月が出たと騒がせぬ そのさりげなさ 本当に気取ってるよ もうまもなく暗闇の中で 本性をあらわすのか月よ 月だから そのような事ができるのであって 人間に…

舐めんなよ

「舐めんな」は 小物のペロちゃん 粋がるな

銀のミミズ

雨が降り 息苦しくなって土中のミミズが這い出てくる いざ雨が止んで戻ろうとすると しかし既に土は乾き固まり 寝床の扉は閉ざされてしまっている梅雨明けのホロコースト死骸がアスファルトの道一面にその情景にも 暑さにもうんざりしながら 坂道を登るそん…

ウグイスのエコー

中途半端な田舎 険しい坂道 なまじ木々が生い茂って 頭上をうっすら暗くする そんな時に響く ウグイスのエコー ホーホケキョ(ホーホケキョ) ホーホホホケキョ(ホーホホホケキョ) どこに反響しているのかわからない 私の行先もよくわからない けれどそれ…

海の中で羽ばたく蝶

次男曰く 蝶は海に潜る 海の中で羽ばたく また 魚の上にくっついて乗せてもらうんだと 花が無いから蜜は吸えないけどどうするのと聞くと 自分が花を取って海に届けるんだと 海の中で羽ばたく蝶を想像してみた でも私の蝶はすぐに魚に食べられた 感性もきっと…

カフェって大事。

カフェって大事だ。こだわりと安らぎが兼在している場所餓えと乾きと孤独を癒やす場所なんて素晴らしい誰も知らない小説をずらりと本棚に並べてマイナーな旅行雑誌を平積みして意味不明な外国の雑貨を出窓に置いて北欧の布かなんか敷いて汚れて古びたトラン…

ウルトラマリンディープ

群青の事情。 綺麗な事 美しい事 かっこいい事 神秘的な事 深い事。 高潔であるが故に孤独な事。 一緒にはなれないけれど 誰も知らないけれど 自分を愛す者たちをいつも深い深い青の底から見守っているという事。 この色はそういう色なのだ 私にはそう見える…

世界一イラつく替え歌〜マジで続くよどこまでも〜

♬ マージマジマジマージー まーじでースか〜?? マージまじまじマージー まーじですよぉ〜 マージマージマジマージ マージですか〜?? マージまじまじマージー ど〜こまでも〜 ♬まじまじまーじまじまじまーじまじまじまーじまーじじ〜まじまじまーじまじま…

帝国

ぺっちゃぺっちゃ ぺっちゃぺっちゃ 水溜り ぺっちゃぺっちゃ ぺっちゃぺっちゃ 泥はねるばっしゃばっしゃ ばっしゃばっしゃ 水溜り おニューのお靴はこの為にきみにとっては無限の海 数多のアメンボ引き連れて 3歳児の帝国は 雨上がりに現れる

お天気雨

激しいお天気雨があがったあと 輝く雫は花々のウキウキ魂ね 待ち焦がれていたの? それとも真似をしているの? 虹が出て 頭を垂れる稲穂かな

白の紫陽花

白の紫陽花よ もっと恥らえ あまりにも真っ直ぐで 無垢な純真さは 私の心を深く抉る つまり 恥ずかしいのは 私なのだ

もーもー太郎

昔々 あるところに おじいさんと おばあさんと もーもー太郎が暮らしていました もーもー太郎はかつて飼っていた雌牛とおじいさんとの間に出来た不義の子で 頭にはツノが生え牛の尻尾を生やした半人半牛の姿をしていました。 体は3mにもなる巨体で、胃袋も…

必ず帰ります

お土産の焼き鳥を その場で開けて食べてしまう 5月の6時はまだ明るい つくねをパクリ ランドセルの子供が帰る ねぎまをパクリ クロックスの主婦が帰る ももをパクリ くたびれスーツのオヤジが帰る 皮をパクリ 散歩の犬にガン見される 公園にも店にも自販機…

元気な夜

元気な夜は良い いつもは 働いて やりすぎて ドロドロになって 報われなくて 罵倒されて 色々無くして 視界もぼやけて 肩が重くて 呼吸が浅い やっとやっとな引きずるような夜 でも今日はそうじゃない 昼間 何もかも鬱陶しくて ヤケクソでたっぷり眠ってしま…

バキッ

いつか教習所で 心肺蘇生術を習った 教官が言っていた 心臓マッサージをやると 胸骨がよくバキッと折れる 続けていれば助けられたのに その音でみんな手を止めてしまう だから 途中でやめないでください、と。 私もバキッと折れて それでも押し続けた なのに…

エメラルド式部

紫式部があるなら オレンジ式部 ピンク式部 エメラルド式部があってもいい茶式部とかなら 渋っ。式部旧式新式部公式非公式部pixiv式部風呂敷部紫な秩父は紫秩父叫ぶ、転ぶ、滅ぶ式部ラッパー式部はむらむら紫式々部光源氏の色、色、色部彼女多すぎブー☓

いらすとや

いらすとやに おんぶに抱っこの 企業かな

夏休み

蜘蛛の巣を ゴールがわりに突き抜けて まだまだ青い 夏休み

愛妻

「ねぇ愛妻。沖縄みたいだね」 と言われ 思い出す 若き日のハイサイ 海の潮騒