マッッッシロ

ポエムもどき

絹糸のような月

光る絹糸のような月
細目を開けて 
薄紫の鱗雲の隙間から覗いている
下方に黄金の海を輝かせながら。

月が出たと騒がせぬ
そのさりげなさ
本当に気取ってるよ
もうまもなく暗闇の中で
本性をあらわすのか

月よ
月だから そのような事ができるのであって
人間には難しい話だ

それともなんとか頑張っていれば
いつかは辿り着くのか

月は
月のまま
ただ月の如く浮かんでいた。