じわじわと
迫りくる
私の心の中にある 7つくらいある扉を
奥から順番に ゆっくりゆっくりと一つずつ開き
侵すように
染み込むように
絞め殺すように
うつむいて
グシャッと前髪を握りこんだ両の手の指先に
ひりひりと浸透してくる
塩水のように
からい
私の感性
からすぎて
吐きそうなのだ
しかし吐き出す事もできずに
また心臓へと戻っていく
私の涙はね
人より少し濃いのだよ
そういうわけだ
行き場を無くして溢れ出ているという事