マッッッシロ

ポエムもどき

頭だけのカブトムシ

頭だけのカブトムシ

胴体は多分鳥にでも食べられた

まだ生きていて

仰向けに転がりながら

かろうじて残った前足2本がくねくね動いている

乾いたアスファルトの上で

私の前に立ち塞がり

まるで地獄に手招きしているかのよう

私はそっちにいかないよ

それだけ言ってバイバイした

帰り道

さっきと変わってもっと隅の方に彼が居た

完全にこと切れて

もう足も動いていない

どうやら勧誘に失敗したようだ

誰も連れていけなかったのか

立派な兜もやはり死ねばただのおかざりに見える

ざまを見ろ。

私は違う。